動的耐震診断とは?
建物に実際に震度1程度の地震波を与え、建物の挙動を計測し、解析することにより「震度いくつの地震まで安全か」を表示するシステムです。
建物の2階に、振動機(水平起振機)を設置します。
この振動機が起こす振動が建物に伝わり、建物が震度1程度で揺れます。
建物の挙動を、建物の東西南北4点に設置した地震計が把握し、東西南北それぞれのデータの解析により、建物のどの部分がいちばん弱いか、また、震度いくつの地震まで耐えられるかを算出します。
又、振動機(鉛直起振機)を使って地盤に地震波を与える地盤調査も行い、調査地の地盤が軟弱地盤かどうか、又、想定される地震が起きた場合にどれくらい揺れるかを算出し、同時に地盤と建物の相性(共振の可能性)についても判断します。
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動的耐震診断システムと静的耐震診断の違い
当社の耐震診断 |
比較項目 |
一般の耐震診断 |
動的耐震診断 |
名称 |
静的耐震診断 |
地盤と建物に微弱な振動を与えて調査 |
診断方法 |
建物の目視と、設計図面をもとにした計算 |
震度いくつの地震まで耐えられるかを表示 |
耐震震度表示 |
耐震等級表示のみ |
ご要望の耐震性能のための的確な対策の提示をできる |
耐震補強法 |
震度いくつの地震まで耐えられる補強を行うといった具体的な対策方法を提示できない |
再診断を行い、補強効果を確認 |
補強後の再診断 |
地盤と建物、双方の固有周期を測定し、共振による揺れの増幅を低減する為の対策を提示できる |
共振現象 |
地盤調査を行わないため判断できない |
基礎・柱・耐震金具等の老朽化・耐久性の確認が出来ない |
その他 |
基礎・柱・耐震金具等の老朽化・耐久性を目視にて確認できる |
建物の耐震性は、地震の大きさと建物の変形量の関係のみで決まるのではなく、建物基礎の傷み具合や土台土台の老朽度合い、接合金物が充分な強さをもったものかどうかにも依存します。
微弱な地震波ではわからないこれらの点は、目で見て大丈夫かどうかを判断する事になります。
したがって、専門家の精密検査と併用することで、より正確な判断が出来ますので動的耐震診断と精密耐震診断を併用することをお勧め致します。
では、次ページより動的耐震診断の詳細についてご紹介致します